top of page

極、寒寒

[歌詞]

雪山で"喋るシロクマ"を探すストーリー。これだけ聞くと「?」が浮かぶでしょう。

この曲の作り方は、自分にとってすごく異質なものでした。歌詞を書く、というより物語を作り、その物語の主題歌を書き下ろすように制作しました。


なぜ喋るシロクマを探す物語を書いたのか。理由は単純で、多くの人が「何言ってるの(笑)」と鼻で笑うような目標でも、当の本人にとっては憧れであり、生き甲斐にすらなっているということをテーマにしたかったからです。その時ふと浮かんだのが偶然、喋るシロクマだったというわけで。


この曲は一見ファンタジーな物語に見えるかもしれません。けれど、実際は成し遂げたいものがある人にとってすごく身近なテーマのはず。この主人公は自分に自信があるようで、本当は怖いことばかりなんです。これは僕なりの世の中へ向けた応援歌であり、また、僕が自分を鼓舞する為に書いた曲でもあるんだと思います。


そして、この物語の結末は、貴方のご想像にお任せします。最後のセリフは一体どういう意味なのか、それを説明するのは無粋でしょ?



[楽曲]

実は『極、寒寒』は近年稀に見る大難航の末にようやく完成した楽曲です。歌詞が比較的すぐに完成し、どんな曲にしたいのかイメージも出来ていたのに対し、肝心のメロディはなかなか納得できず。使われなかったメロディだけで4,5曲作れそうなほどに、作っては壊し、作っては壊しを繰り返しました。


当初からメンバー間で共有していたキーワードは「カオス」。極寒の世界での冒険は否が応でも混沌を極めることでしょう。日々目まぐるしく変わる状況や、それに振り回される精神状態を音楽で表現したいと思いました。


特に注目してほしいのはまず声。この曲にはメインボーカル以外にも様々な声が登場しますが、そのほとんどは僕の声を元に作ったものです。一人の人間から生まれた様々な声が、一曲の中で入り乱れる構成は、葛藤する脳内のようです。


それと、ベースソロも必聴。よくこんな難しそうなフレーズ作るなあ、と思いながらレコーディングを見てました。この曲は音数が過去一多いですが、一つ一つ丁寧に聴いてみると各メンバーがちゃんと格好良い音を鳴らしていて素晴らしい。ぜひ何度も聴いて、何度も新しい発見をしてみてください。この曲作ってる時本当頭おかしくなりそうだった、どうか受け取ってね!



坂根涼太 (Vo./Gt.)

bottom of page