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暗転の果て

[歌詞]

暗転の果て。最初に浮かんだのはタイトルでした。すごくしっくりきて、でも初めは、その言葉が何を意味するのかはまだわからなかったような。


僕は、傷はある種の「言葉」だと思っています。憂鬱な気持ちを抱くことは、誰かの憂鬱とも対話できるということな気がしていて。自分が苦しい時にどんな言葉が欲しいのかを想像しながら、弱いから強い、そんな主人公を描きました。


また、今作は「大人になる」ということが一つのテーマになっています。側から見たら無意味で馬鹿げているけれど、二人にとってはどうしようもなく大切な時間。それは大人になるにつれ、淘汰されていくものかもしれません。二人の特別な夜はいずれ朝を迎え、僕たちは大人になってしまうとしても、変わらないものがあってほしい。それこそが、「暗転の果て」を目指す理由なんだと今はわかります。


[音楽]

これは紛れもなく、僕なりのロックバンドへの敬愛を込めた楽曲です。

まだ大人になれず、日々をやり過ごすことのできない不器用な自分を照らしてくれたのは、ロックバンドでした。


何を以てロックか、その定義付けはもはや曖昧になっている中で、ここで私見を述べるつもりはありません。ただ、私の中のヒーローとして存在しているロックバンド達をイメージしながら、アレンジを作っていったことは確かです。


ここまでロックに対して真摯に向き合うのは、新鮮で、でも必要な時間だったと思います。格好良くて、でもどこか生々しくて、4人でバンドをやっているという事実がちゃんとここにあるということ。それがきっと伝わるんじゃないでしょうか。真正面からぜひ聴いてください。


坂根涼太 (Vo./Gt.)

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